追記速報:2024年9月8日現在、神奈川県鎌倉市のスーパーですが、お米は売られていません。開店と同時に行きましたが、5キロの袋が数個あり、すぐに売り切れてしまいました。いつまでこんな状態が続くのでしょうか。
ネットで「コメ不足」の文字を見るたびに、「そんなことはないだろう、お米は余ってるはず」と思っていたのですが、先ほどスーパーに行って、お米の棚が空っぽだということを知りました。
お米がないなんて、信じられませんでした。日本はお米の国なのに。どうしてこういうことになったのか、徹底的に調べて解説します。
本当にスーパーにお米売ってなかった件
ネットで最近「コメ不足」とか「お米売ってない」という文字をよく見かけるのですが、うちは生協の宅配を頼んでいるので、お米をスーパーで買ったことがありません。
でも、今週は注文するの忘れてた、というか、家に中途半端に残っているので注文しなかったのですが、なんとなく不安になって「やっぱ2キロくらい買っておこうかな」とスーパーに行ったわけです。
行きつけの、鎌倉の東急ストアに行ってみたら、なんとお米の棚が空っぽ。お餅すら残っていませんでした。
おばあさんが、レジのおばさんに「お米はいつ入ってくるの?」と聞いていたのですが、レジのおばさんも「いつ入ってくるか、今のところ分からないんですよ」と心細げな返事をしていました。
私は少し焦りました。我が家はお米をすごく食べるので、お米がなかったらみんな寝込むのではないかと思うのです。
食料の調達は一手に私が引き受けていますから、これは大変とばかり、西鎌倉の生協に行ってみました。あそこなら広いので、お米の棚も大きいんですよね。大丈夫だろうと行ってみたら、このありさまです。
こ、これはひどい!本当に何もないじゃないですか。
すみっこに、ほんの少しだけ残っていた「発芽玄米」を2袋買いましたよ。あと3袋しか残っていないので、この発芽玄米も売り切れるのは時間の問題です。
初めて買う、この商品。「はくばく」の商品ですので間違いはないと思いますが、こういうのって高いですね!1キロ1000円もします。なんちゅう高さでしょうか。2キロ買うのがやっとです。
でも、お米無しには生活できませんから、これを「小さな幸せ」と呼ぶことにします。
なぜ今「コメ不足」なのか?
テレビでも、連日「コメが不足している」ニュースを見るようになりました。
どうやら、お米屋さんも「問屋にない」と困っているようです。
調べてみますと、主に3つの要因が考えられます。
昨年夏の猛暑の影響
現在の米不足の主な理由は、2023年の猛暑による不作が大きな要因となっているようです。
昨年の猛暑の影響で、米の品質が低下し、小粒な米が多くなったため、精米時に必要な玄米の量が増えてしまいました。
インバウンドとコロナ明けの影響
もうひとつの理由は、インバウンド需要の増加にあります。確かに、そのとおりかもしれません。
筆者は神奈川県鎌倉市に住んでいるのですが、街を歩いている観光客がコロナが明けたと同時に一気に増えました。半数以上が海外からの観光客です。もう、何語だか分からない言葉があちこちで聞こえますので、世界中から日本に押し寄せていることを実感します。
また、コロナ禍が収束し、飲食店や観光業が活況を呈していることで、米の消費量も増加しているそうです。
タイ米が売れてる!
国産米が品薄ということで、タイ米が例年の3割増しで売れているそうです。
1キロ780円ほどで、炊き方は日本のお米と同じということ。でも、ちょっとパサパサしてるんですよね。少しは改良されたのでしょうか。
「平成の米騒動にはならない」農水省強調
政府によると、23年産の主食用米の収穫量は前年比約9万トン減の661万トン。各地で1等米比率は低下しましたが、収量は平年並みでした。
今年4月時点の民間在庫は前年を18%下回る180万トン。農水省は「平成の米騒動」と呼ばれた1993年は在庫がはるかに少ない中で大凶作になったとし「当時と状況は異なる。93年のようにはならない」と強調しているようです。
「在庫は十分にある」としており、1993年のような大規模な米騒動が再び発生する可能性は低いと見られています。
政府はそう言っていますが、現時点でお米の価格は上昇しており、消費者にとっては負担が増す状況が続いています。
新米の時期になったら回復する?
一方で、今年の新米は8月末から9月にかけて収穫が予定されており、9月中旬には供給が安定し始めると予想されています。
価格の安定にはもう少し時間がかかるかもしれませんが、10月中旬には落ち着く見込みです。
と、政府は言っているようですが、本当に大丈夫でしょうか。確かに、新米の時期はもうすぐなので、今だけ持ちこたえればあとは普通に買えると信じたいですね。
ですが、来年はどうでしょうか。来年もまたコメ不足になるのでは、と筆者は懸念しています。
猛暑とインバウンドが理由なら来年もコメ不足?
今年のコメ不足の理由が、「昨年の猛暑」と「インバウンドによるコメ需要の増加」ならば、それは今年も同じです。
今年も猛暑ですし(毎日「危険な暑さ」とテレビで気象予報士が連呼しています)、円安が続く限り、海外からの観光客は減ることはないでしょう。
とすると、来年もコメ不足が予想されるのですが、どうなんでしょうか?今だけコメ不足ってわけにもいかないのでは?と思うのは私だけでしょうか。
1993年のコメ不足は悲惨でした
あなたは、1993年に日本中がコメ不足になったことを覚えていますか?若い人は知るはずもないでしょう。
あの時は大変でした。お米が凶作ということで、本当に日本中からお米がなくなりました。
うちは、近くの懇意にしているお米屋さんにいつも配達してもらっていたので、まだましでした。それでも、タイ米を一袋セットで買うという条件で、ようやくお米を10キロ持ってきてもらえました。
タイ米セットで買うのは当たり前になっていました。実家の母は「タイ米は固くてボソボソしているから」と言って、前の公園にまいて、鳥に食べさせていました。(本当に鳥が食べていたかどうかは分かりません。)
何しろお米がないので、あのときホームベーカリーを買う家がすごく増えました。我が家もホームベーカリーでせっせと食パンを作って、実家に送ってあげていたことを思い出します。お米を小麦粉に置き換えないと、食べるお米がなかったんです。
消費者は「買占め」は止めましょう!
その時のコメ不足を覚えている人は、今お米を買い占めていることと思います。
「買占め」はよくないですね。一人が焦って買うと、もう一人、もう一人とよけいに買って、結局は誰も買えなくなります。買占めは本当にやめたほうがいいです。
テレビも煽りすぎるきらいがありますから、テレビなんかに流されず、普通に買いましょう。全員がいつもよりひとつ多く買ったら、絶対に不足します。お米でも、トイレットペーパーでも。(トイレットペーパーも、大阪のおばさんのあわてた行動により、なんと日本中がトイレットペーパーを買い占めたことがありました。)
生協の宅配に加入すると、米不足にはならない、というのは嘘だった
追記:下の記事は「甘かった」です。もちろん店舗で買うよりは在庫があるようですが、生協の宅配すらも、1人1個で抽選制になりました。抽選に当たったかどうかは、次の配達日の4日前にネットで確認できます。生協の宅配も厳しい状況になりました。(9月8日現在)
みんな、生協の宅配に入ったほうがいいですよ。うちはずっと生協の会員なんですが、生協の店舗にお米がなくても、宅配のチラシにはお米がたくさんあります。こんなふうに。
生協は、農家さんと契約栽培をしているので、一定の量は確保されています。
だから、品物もめったに欠品にならないですし(台風が来たときなどはたまに欠品がある)、商品の価格も安定しています。
テレビで「今、卵の値段がすごく上がっています」「きゅうりが品不足で去年の2倍の値段です」などと言っているのを見ながら、「え?そうなの?生協の宅配はいつもの値段だけど」と思っています。
特に、今のようにお米がスーパーの棚から消えるような時、生協に入っていて本当によかったと胸をなでおろします。うちの場合は、水曜日に注文すれば次の月曜日に届くので、ほんと便利です。
私は生協の回し者ではありませんが、こういうとき、生活防衛のために生協には入っておいたほうが安心です。
生協の個人宅配【おうちコープ】生協に入って、米不足を乗り切りましょう!
地方ではお米が山のようにあるって、ホント?
沖縄ではお米の在庫がスーパーに豊富にあり、観光客が10キロ買うとか、そんな光景が見られるそうです。
これは沖縄のニュースですが、どうも地方では「うちの近所のスーパーでは普通に売ってますけど?」という投稿を多く見るんですよね。
でも、都市部ではマジでお米がない。スーパーでお米の袋を全く見かけなくなりました。もう9月ですが、新米の姿かたちもありません。
政治家が「お米は必要な分だけ購入するようにしてください」と言ってましたが、必要もなにも、在庫がなければどうしようもない。
ところで、家族で10袋も家族で手分けして買ってた人がいるっていうけど、本当ですか?そういう人がいると困ります。
日本の食料自給率は38%です。せめて、米ぐらいはいつも豊富に用意していてほしいですし、政府がストックしてあるお米をぜひ放出してほしいと思います。なんのための「政府備蓄米」なんでしょうか。米騒動、おこしたいな…