2010年代に若い女性から大人気だった、芸人コンビ「フルーツポンチ」。略してフルポン。
フルポンと言えば真っ先に頭に浮かぶのは「村上」ですが、「じゃない方」の亘は今何をしているのだろうか?
この記事では、亘の現在と、彼が取得した驚くべき資格、そして亘の嫁はどんな人なのかを解説する。
フルポンの亘は現在何をしている?

亘は、2020年にテレビ番組で「最近芸人の仕事がないので、ガテン系のバイトで生き延びています」と告白した。「ガテン系のバイト」とは、建築関係のアルバイトのことだった。
土木業界は常に人が足りていないので、特に技術力も必要ない力仕事ができるなら、いつでもだれでも大歓迎なのだ。
「この建築のバイトは、芸人の仕事が来たらすぐ辞める」つもりだったが、そのまま世間はコロナ一色となり、芸人の仕事は全くと言ってよいほど来なくなったのだ。
芸人の月収は月180万から8万へ

フルポンの仕事は、全盛期は月に180万ほど稼げたが、2000年からのコロナ禍もあり、芸人としての稼ぎは月に8万ほどに下がってしまった。
大幅減収である。これでは家族を養うことは不可能だ。
芸人やタレント・歌手や俳優といった芸能界の仕事はそこが恐ろしいところで、
稼げるときは何千万という大金が転がり込んでくるが、稼げなくなると一銭も入ってこない。
稼げるうちに稼いで貯金をしておくのが賢明なのだが、芸能界の仕組みとして「飲み会やパーティで後輩におごる」などといった無駄な支出が欠かせなくなる。
「入るのが多きければ出るのも大きい」のが芸能界。ゆえに、なかなか貯金ができないのが芸能界だ。
コロナ禍で取得した電気工事士の資格

芸人の仕事がほとんどなくなったコロナ禍で、亘にできることは建築工事のバイトだけだった。
だが、ただ淡々とバイトをしていたわけではない。
バイト生活4年ほど経ったある日、「このままではいけない。もっと資格を身に着けて給料をアップしなければ」と思い立った亘は、「資格を取ろう」と考えた。
何も資格がなければ、ただ親方から言われた力仕事をこなすだけの毎日だ。
だが、資格があれば一歩ステップを上がれる。
芸人の仲間では「資格」は関係なく、ただ人気が取れれば稼げる世界だが、外の世界は違うことをまざまざと感じたのだった。その意味では、芸人以外の世界で働くことは無意味ではなかった。
亘は勉強は苦手だったが、バイトから帰ってクタクタの体に鞭打って、毎晩遅くまで勉強を重ね、見事「第二種電気工事士の資格」を取得した。
自分の力で勝ち取った勲章だ。運やコネは関係ない。この経験は、亘にとって大きな自信をもたらした。
電気工事士の資格は人から頼りにされる
たとえば、家で電気工事が必要になるとしたら、主に「照明」である。
「急に電気がつかなくなった」のはよくあることで、電球を取り換えても何をしてもうんともすんとも言わないときは、電気屋さんを呼ぶしかない。
昔は、街に「電気屋さん」があって、呼ぶとすぐ来てくれたのだが、今は大型家電店に押されて街の電気屋は姿を消した。
大型家電店に修理を依頼しても、「1週間後ですね、時間は分かりません」と言われるのがオチで、こちらは途方にくれる。
さらに今はLEDの時代だ。
今でも蛍光灯を使っている家庭は多く、そのままLEDの蛍光灯を買ってきても点灯しないどころか、逆に危ない。
その場合、照明を土台から替えなければならず、素人は手を出してはいけないことになっている。
そういうときに、知り合いに「電気工事ができる人」がいたら強い。まずその人に連絡して来てもらう。
まさにうってつけの人物が亘だ。
亘は、自分の家の電気工事はもちろん、知り合いからもよく呼ばれ、重宝されている。私も知り合いになりたいぐらいだ。
インターホンの故障も一定の割合である。インターホンなどはどこに修理を頼めばよいのか分からず、ネットで購入すると不安定な「自分でも取り付けられます」という電池式のモノしか手に入らない。
きちんとした、電池式でないインターホンを新しく購入するのはどうすればよいのか?
そんなことをアドバイスして実際に交換してくれるのも、亘ならできる。
まさに亘が電気工事士の資格を取ったのは、人生の大きな武器になったとも言えるだろう。
これからコンビの仕事が増えてきたら、まさに「電気工事士」ネタが大きな力となり、笑いをもたらしてくれるだろう。
やす子の「自衛隊ネタ」よりもはるかに面白いものになるだろう。(あれ?やす子って自衛隊ネタあったっけ?)
亘の家族構成は?

亘は4人家族。
亘45歳。妻は3歳年上の45歳。
長男14歳(中学生)、長女8歳(小学生)
まだまだ教育費がかかる年齢だ。
高校の授業料は実質無料と言われるが、実は授業料は全体から見ると微々たるものだ。
施設費や遠足・修学旅行など、その都度容赦なく金が出ていく。
習い事やスポーツなど、学校以外にかかる金は天井知らずだ。
今の子供は最新のスマホ(iPhone)を持つのが通例だから、友達関係を考えると買ってやりたい。
特に東京の子供同士のマウントの取り合いはすさまじく、くだらないことで自分の子供がいじめにあうことは避けたいと思うのはどこの親も同じだ。
さらに塾。塾の費用は年に何十万にもなり、高校の授業料が無料になったところで、ほぼ無意味だと気付くことになる。
亘の家庭の経営状態ははまさに「正念場」だ。
フルポンが一世風靡していたころ

「フルーツポンチ(略してフルポン)」は、2009年から15年にかけて放送されたテレビ東京「ピラメキーノ」で小学生を中心に大ブレイクした。
マシンガントークで口の悪い村上と、のほほんとした亘のコンビは若い人たちに大人気だった。
相棒の村上は「オレ様」的な立ち位置で悪目立ちし、よくも悪くも目立っていた。
逆に亘はおとなしく、目立たないので「じゃない方」の筆頭だった。
圧倒的に村上が人気だったが、圧倒的な人気はすぐに飽きられる。
地味にコツコツの亘のようなキャラが、長い目で見れば細く長く生きられる。俳優としての道も残っている。
筆者はフルポンが絶好調のころ、自由が丘で見たことがある。
「お願い!ランキング」というテレビ番組のロケに、フルポンが呼ばれていた。フルポンを見つけた若い女の子たちはキャーキャー騒いでおり、村上は「会っちゃったね~」などと軽口を飛ばしていた。
亘はニコニコと頭を下げて挨拶しており、私は亘の素朴な人柄に親近感を覚えた。
亘の素晴らしき嫁
亘の嫁は3歳年上。たったの3歳だが立派な「姉さん女房」だ。
芸人やタレント、俳優には年下の奥さんが多い。そして、だいたい結婚生活はうまくいく。
結婚生活は「好き」という感情だけでは長続きしない。
お互いに人生を幸せなものにすべく、同じ方向を向いて突き進まなければいけないからだ。
そのために、妻は強くなければならない。
亘の妻は、亘が売れているときから「いつか落ちるかも」を予感していた。
亘は、芸人として売れていたころは月収180万は稼いでいた。
だが、妻は180万を基準として生活していなかった。
子どもも二人生まれ、毎日スーパーでやりくりする妻は、生活の大変さを身に染みて感じていた。
生活の質を上げるのは簡単だが、一度上げたものを落とすのは容易なことではない。
たいがいの芸人は、売れるとすぐに六本木の高級マンションに住んで最終的に堕ちるところまで堕ちる。
筆者の知り合いで、「六本木の高級マンションを専門としたリフォーム業者」がいるが、
ポット出の芸人が、目の玉が飛び出るほど高級な賃貸マンションに住んでいるのを目の当たりにして
「大丈夫なのか」と驚いている。
贅沢な暮らしには必ず「裏返し」がある。
亘の嫁は賢いので、最初から豪華な生活に憧れることはなかった。
亘が「生活が苦しいなら、芸人辞めようか?」と妻に問いかけると、妻は黙ってしまうそうだ。
まだ子供たちが小さいので、できるなら安定した仕事についてもらいたい。
だが、夫のことを考えると、芸人を辞めるのは死ねと宣告するようなものだ。
妻としても正解を出すのは難しいし、できないだろう。そこが亘の嫁の賢いところだ。
普通の嫁なら「稼いできてよ!こんな生活になるとは思わなかった」と稼ぎのない夫に罵詈雑言をぶつけることだろう。
これからの亘の活躍に期待するしかない。
