ドラマ【ブラックジャック】キリコ役は石橋静河!なぜ女性?

当ページのリンクには広告が含まれています。
スポンサーリンク

手塚治虫の「ブラックジャック」に登場するドクター・キリコは、物語において非常に重要な役割を果たすキャラクターです。彼のフルネームはドクター・キリコ、もしくはキリコ・キリカであり、「死にたい患者専門の医者」という異名を持っています。この異名が示すように、キリコは一般的な医師とは異なる立場を取っています。彼の信念は、治療が困難で苦しむ患者に安楽死を提供することであり、これが彼とブラックジャック(本名は間黒男)との対立を生む主要な原因となっています。

このように、ドクター・キリコは本来男性なのですが、今回、あえて女性という設定で、石橋静河さんを抜擢しました。その理由と、ブラックジャックの中でキリコがいかに重要な役割を演じているかを解説します。

キリコの背景と人物像

キリコは元軍医であり、戦場での経験が彼の医療に対する哲学に大きな影響を与えています。戦場での過酷な現実と、助けられない多くの命を目の当たりにしたことで、彼は「無駄な延命よりも苦痛のない死」を選択肢として患者に提供するようになりました。このような背景から、キリコは安楽死を最も人道的な治療法と信じるようになります。

彼は冷静沈着で、感情を表に出さないタイプの人物です。常にクールでプロフェッショナルな態度を保ち、仕事においても私生活においても、自分の信念に忠実に行動します。彼の外見は細身で、眼鏡をかけており、白衣姿がトレードマークです。この見た目も彼の冷徹な印象を強めています。

スポンサーリンク

ブラックジャックとの対立

ブラックジャックとキリコの対立は、「ブラックジャック」の物語における重要なテーマの一つです。ブラックジャックはどんな困難な病気や怪我でも治療しようとする「命を救う医者」であり、一方のキリコは「無意味な延命よりも安楽死を提供する医者」という立場を取っています。この相反する医療哲学が、二人の間に深い溝を生んでいます。

ブラックジャックはキリコのやり方を激しく非難し、彼を「死の医者」と呼んで嫌悪します。一方、キリコはブラックジャックの理想主義的な姿勢を「現実を見ない無謀な行為」とみなしています。二人の対立は単なる個人的なものではなく、医療における倫理や哲学に対する深い議論を反映しています。

キリコのエピソード

「ブラックジャック」のエピソードの中で、キリコはしばしば登場し、彼の信念に基づいた行動を見せます。例えば、あるエピソードでは、末期癌患者に安楽死を提供するために訪れ、その患者がブラックジャックの治療を受けて延命することを知り、ブラックジャックと対立します。また、別のエピソードでは、彼自身が安楽死の是非を問われる状況に直面し、自らの信念に基づいて決断を下す姿が描かれています。

これらのエピソードを通じて、キリコのキャラクターは一面的ではなく、多面的に描かれています。彼の信念には一貫性があり、その背後には深い思索と経験があることが示されています。また、時には彼の行動がブラックジャックの信念を揺るがせることもあり、二人の対立が単なる善悪の対立ではないことを示唆しています。

キリコの意義

ドクター・キリコというキャラクターは、「ブラックジャック」において重要な役割を果たしています。彼は単なる悪役ではなく、医療の倫理や哲学に対する挑戦者としての役割を果たしています。彼の存在によって、読者は医療の持つ複雑な側面について考えさせられます。延命治療の是非、患者の意思、医師の役割など、現代医療においても重要なテーマがキリコの存在を通じて浮き彫りにされています。

結局のところ、キリコは「ブラックジャック」という作品において、医療における深い問いを提起するキャラクターとして非常に重要です。彼の存在が物語に深みを与え、読者に対して倫理的な問いかけを投げかけることで、作品全体のテーマをより豊かにしています。

スポンサーリンク

BJの宿命的ライバル! 《安楽死》を請け負う医師・キリコを、石橋静河が熱演

 もはや《死》のみでしか救われようがない患者のため――揺るぎない使命感を胸に、日本では非合法とされている《安楽死》を秘密裏に請け負う医師・キリコ。《生》を与えることで患者を救おうとするブラック・ジャックとは正反対の理念を持つがゆえに、常に対立する宿命的ライバルです。

この重要なキャラクターを演じるのは石橋静河さんです。石橋さんは、『東京ラブストーリー』(2020年)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021年)、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)、そしてテレビ朝日系で昨年放送された『ノッキンオン・ロックドドア』など、多くの作品でオンリーワンのしなやかな表現力で視聴者を魅了してきました。そんな彼女がどのようにキリコ像を立体化していくのか、その一挙手一投足に注目です。

もっとも、ブラック・ジャックと対立する「ドクター・キリコ」は、原作では元軍医の男性ですが、高橋版で演じるのは石橋静河さん(29)です。このキャスティングには「なぜ女性?」という疑問の声も多く上がっています。50年前と今とでは設定を変えざるを得ないのも当然のことです。

「批判の声が上がることも織り込みの“攻めのキャスティング”でしょう。いろんな意味で注目度が高いので、視聴率は確実に2桁を超えてくるはずです。原作ファンもあれこれ文句を言いながらも、見てしまいますからね。

高橋さんは最近《岸部露伴》など漫画のキャラクターを演じていますが、クールなイケメンで、どこか掴みどころがなく、現実感がないからこそハマるのかもしれません。寂しげな雰囲気があるのも、悲しい生い立ちの“間黒男”っぽい。漫画のキャラクターがハマる点では、山﨑賢人さんにも通じるものがありますよね」と、前出のテレビ誌編集者は話しています。

高橋さんといえば、5月に飯豊まりえさん(26)と結婚したばかりで、私生活も充実しており順風満帆です。しかし、一番のプレッシャーを感じているのは高橋さんよりも、実は“女ドクター・キリコ”を演じる石橋静河さんかもしれません。“カメレオン”な演技派の石橋さんは、原作ファンを納得させることができたのでしょうか。

スポンサーリンク

石橋静河の出演ドラマ:おすすめは「燕は戻ってこない」

今回、ブラックジャックで初めて石橋静河を知った人も少なくないのではないでしょうか。

彼女は、父が石橋凌、母が原田美枝子という超有名俳優で、「七光り」と揶揄する人もいますが、そんな評判を払拭するほど彼女の演技に魅了される人も多いのです。

彼女はこれまで様々なドラマや映画に出演していますが、最もおススメしたいのはNHKのドラマ「燕は戻ってこない」です。全10回シリーズで、民放テレビ局では絶対に扱えないようなテーマに切り込んでいます。代理出産、不妊治療、女性専用のあっち系のセラピスト(グーグルの制約のため、はっきりと書けなくてすみません)、春画作家などなど。さすがNHK、スポンサーを気にする必要のないドラマ制作では群を抜いています。

そんな「燕は戻ってこない」で、貧困ゆえに代理出産を引き受けるのが、リキこと石橋静河です。彼女の不気味で気の毒で、でもどうしても共感できない部分もある役柄に、ドラマ放映直後からネットでは賛否両論が渦巻いています。

私も、このドラマについての詳細を記事にしていますので、ぜひお読みください。

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次