2024年10月27日投開票の衆院選が終わりました。その少し前あたりから、「菅さん大丈夫?」「菅さんもう引退したほうが」という投稿をあちこちで見るようになりました。
確かに、菅さんは以前の菅さんとは別人になっています。どうしてしまったのでしょうか?
この記事では、菅さんが変わってしまった理由と、今後について考えていきます。
菅さん、「次期首相待望論」も出ていたのに
石破さんが自民党の総裁選に立候補する裏では、菅さんが活躍したと言われています。
石破さんを推す菅・元総理と、高市早苗さんを推す麻生さんの対決です。菅さんと麻生さんはお互い敵同士とも言えるほど仲が悪く、どちらもキングメーカーになりたい人物です。
さらに、次期総理の名前が挙がっている段階では、「菅さんの復帰を望む」声も少なくありませんでした。
安倍さんが2度目の総理に返り咲いた前例があるのですから、菅さんが再び総理大臣になっても不思議はありません。これといった突き抜けた候補が見当たらない中、「次はまた菅さんを!」と言う声が多く飛び交っていたのは事実です。
全く動く気配のない菅さん
下の画像は、Xから拝借したものです。3つありますので、時系列にご覧いただきます。
1枚目は、9月30日の菅さん。9月27日に総選挙で自民党が惨敗した直後の菅さん。この時、石破内閣で菅さんは副総裁を務めています。演説もしどろもどろです。
菅さん大丈夫じゃねえだろこれは。政界引退して ゆっくりされた方が…pic.twitter.com/vHXNbWCc8a
— himuro (@himuro398) September 30, 2024
2枚目は、衆議院議員選挙中の菅さんです。10月20日。この1週間後が投開票日です。菅さんは当選しましたが、この時点でヤバさが浮き彫りになっています。
菅さん…もう引退した方が pic.twitter.com/5dwAe7MqER
— himuro (@himuro398) October 20, 2024
最後、3枚目の写真です。
11月11日、首班指名投票の時の特別国会。岸田さんの隣に座っているのが菅さんですが、どうでしょう。隣の岸田さんの大はしゃぎとは対照的に、まるで「静止画」のような菅さん。
ちょっとマジで菅さん心配やって!#首相指名選挙
— keisuke (@keisuke85570781) November 11, 2024
pic.twitter.com/AxbT9tW6qu
以上、最近の菅さんの様子をご覧いただきました。どれも「悪い部分だけ切り取り」をしているわけでもなく、これが現在の菅さんの本当の姿のようです。
なぜ菅さんを立候補させたのか?
この動画を見ると、誰もが「なんで菅さんを衆院選に立候補させたの?どう考えても菅さんが変だ」と思うことでしょう。私もそう思います。
では、なぜ他の候補を立てなかったのでしょうか?
他候補を立てる時間がなかった
今回の総選挙は、石破さんが自民党総裁になって1か月足らずでの総選挙です。石破さんの総裁が決まったのが9月27日。それから1か月後の10月27日が衆議院選挙の投開票日です。
これまで、総選挙の準備期間がこれほど短かったことは無いのではないでしょうか。
菅さんの具合が以前から悪いのであれば、早くから候補者を探していたでしょうが、菅さんは直前までお元気な様子でした。ですから、他の候補者を立てる準備は全くなかったのです。
菅さんは神奈川2区で圧倒的な人気
なんといっても菅さんは元総理大臣。神奈川2区を地盤としている菅さんは、地元で圧倒的な人気を誇っています。
神奈川2区は、横浜市の西区、南区、港南区です。
やはり、地元から総理大臣を輩出するのはどの地区でも嬉しさはあるでしょう。さらに、総務省歴が長かった菅さんは、かねてから実現したかった「携帯電話料金の大幅引き下げ」を実行しました。
この施策だけで、菅さんは意味のある総理大臣だったと言えるほどです。
菅さんどうした?原因を探る
明らかに「おかしい」「以前の菅さんと違う」理由は、ネットで様々な憶測を呼んでいます。どのような理由があげられるでしょうか。
菅さん、「脳梗塞」説
医者が書いていましたが、菅さんの様子は「脳梗塞」の後遺症に似ているということです。確かに、我が家の老人も二人脳梗塞で倒れましたが、脳梗塞で倒れると、以前とは表情もまったく異なりますし、ボーっとした顔になります。また、動きも緩慢になり、歩くのも大変です。
ですが、脳梗塞で倒れてから、すぐに大病院で処置をすると、「軽い」病状ですみます。その場合、半身不随にもなりませんし、また歩けるようになります。
菅さんも、倒れてからすぐに大病院で処置されたのでしたら、それほどひどい後遺症にはなっていません。
菅さんの歩き方は、ちゃんと歩いてはいますがぎこちなく、よろよろ、よちよちといった感じで、私が知っている症状に似ています。
しゃべりですが、しゃべることはできますが、以前にようによどみなくしゃべることはできなくなります。老人の場合、痴呆・認知症も進んでしまうそうです。菅さんも、演説ができないことはないですが、以前とは全く別人です。言葉が出てこないので、やはり軽い脳梗塞だったのかもしれません。
無理矢理立たされている菅さんが気の毒でなりません。
菅さん、パーキンソン病説
パーキンソン病は、老人によくある病気で、モノを書くときなど手が震えるなどの症状が出ます。私の知っている人もパーキンソン病でしたが、しゃべることは問題ありませんでした。
映画「バックトゥザフューチャー」の主演を務めたマイケル・J・フォックスもパーキンソン病であることを公表し、現在も病気と闘っています。
🎥『#バック・トゥ・ザ・フューチャー』1985:米🎥
— 井伏ジョーカー🎌 ジジイ「もうイヤ!こんな生活」 (@6mHZIRiQUYbdXw2) May 6, 2023
・マイケル・J・フォックス
と
・クリストファー・ロイド
・マイケル・J・フォックスは、
1991年から「パーキンソン病」と戦っています。 pic.twitter.com/ymOtVUwSw0
菅さんは、この病気とも違うような気がしますね。
菅さん、認知症の疑い?
菅さんは、ボケてしまったのかという人も多いようです。確かに、「ボケ」「痴呆症」「アルツハイマー」「認知症」などのワードが、菅さんの名前と共に飛び交っているのは事実です。
ですが、認知症というのは突然やってくるものではありません。
同じく、我が家にも認知症の義母がいましたが、認知症は少しずつやってきます。物忘れがひどくなったかな?とか、朝晩が分からなくなったかな?など、一緒に暮らしていて「あれ?」と思う頻度が少しずつ高まっていくものです。
昨日まで元気だった人が、ある日突然「ボケ」ることはないのです。
ですから、菅さんは認知症ではないでしょう。脳梗塞から認知症が進むことは往々にしてあるそうです(と、医者に言われました。)
菅さん、何があった?大丈夫?その理由:まとめ
時系列で考えますと、菅さんは自民党の総裁選の前までは、元気だったと考えられます。今のような状況であったとしたら、石破さんが菅さんを自民党の副総裁という重要な地位に据えることはないからです。
ですから、菅さんは「ある日突然」「倒れた」あるいは「何かの発作があった」と考えるのが妥当でしょう。
それが、脳梗塞なのかどうかは分かりませんが、今はメディアも菅さんの病状に触れることはタブーとされているようです。
ともかく、自民党は議席をひとつでも増やすために、菅さんに立候補して当選してもらう以外ありませんでした。
総選挙で菅さんが当選されたので、自民党の目標は達成されました。あとは、なるべく国民やメディアの目を避けて菅さんを衆議院議員として生き延びさせることが目標です。もしも議員を辞めることになったら、また補選になるからです。その時が来るとしたら、来年(2025年)7月あたりになるでしょう。来年は参議院選挙がありますが、その時に衆院も解散し、衆参同一選挙になる可能性が高いです。
菅さんが政治の世界から退陣するとしたら、その時がベストです。ですが、果たしてそこまで政治家を続けることができるかどうか。
最悪の場合、国会では座っているだけ、国民の前ではしゃべらず、メディアの前にも出ない。それがベストでしょうね。
何があったのか詳細は語られないでしょうし、語られたとしてもかなり後になってからだと予想されます。
いずれにせよ、またあの朴訥(ぼくとつ)としたしゃべり方の菅さんを見たいと思うのは、私だけでしょうか。
菅さんのファンではありませんが、あまりにもお気の毒なので、またお元気になられることを祈っています。健康が一番ですね。