韓国発のNetflixオリジナルシリーズ『地獄が呼んでいる』は、初登場した2021年11月19日よりすぐにNetflix全世界ランキング1位の視聴時間を記録しました。
『地獄が呼んでいる』のテーマは超常現象に焦点を当てています。作品の冒頭では、ソウルの街中で突然、ハルクのような巨大な悪魔が現れ、一人の男を襲います。この男は散々痛めつけられた後、燃やされ、地獄に送り込まれてしまいます。このシーンが具体的に何が意味するのかは分かりませんが、観客はディストピアの世界へと引き込まれていきます。
2024年にシーズン2がNetflixで配信スタートとなりましたが、シーズン1で重要人物だった「ユ・アイン」がシーズン2では代役に置き換わっています。
結論から先に書きます。ユ・アインは薬物容疑で逮捕されました。ユ被告は2024年9月3日、1審で懲役1年を言い渡されて法廷で拘束されました。10月29日、第2審が開かれています。
薬物使用容疑で1審で実刑を宣告された俳優ユ・アイン(本名オム・ホンシク)被告(38)の2審裁判で、。ユ被告側は「悪意的に法を違反したのではない」として善処を訴えました。
Netflixシリーズ『地獄が呼んでいる』の概要
『地獄が呼んでいる』は、世界的に知られる映画『新感染・ファイナル・エクスプレス』や『寄生獣 ザ・グレイ』の監督ヨン・サンホと、漫画家チェ・ギュソクの共同作品です。原作は韓国のコミック『地獄』に基づいています。
シーズン1
シリーズは、突然現れる「地獄の使者」によって死の宣告を受けた人々が、残酷な方法で殺され、地獄に堕ちる超自然的現象から始まります。この現象により、世界は混乱に陥ります。新興宗教団体「新真理会」は、これを「神の裁き」と主張し、台頭します。さらに、過激派集団「矢じり」や秘密組織「ソド」も登場し、物語は複雑に展開します.
シーズン2
シーズン2は、死んだはずの人物が突然復活するシーンから始まります。特に、地獄から戻ってきた新真理会の初代議長チョン・ジンスや、シングルマザーだったパク・ジョンジャの復活が焦点となります。政府は、これらの復活者を利用して新たな秩序をもたらそうとします。一方、各団体の間で権力闘争が激化し、世界はさらに混沌とした状態に陥ります.
主要な登場人物と団体
- 新真理会: 地獄の使者の行いを「神の意志」として主張する新興宗教団体。
- 矢じり: 地獄の使者の行いを狂ったように祀り立てる過激な信者集団。
- ソド: 地獄の秘密を追う組織で、告知を受けた人の居場所を守ろうと戦います。
- 政府: 制御不能となった世界を再び抑制するため、地獄の存在を利用しようとします.
見どころ
- 復活者の謎: 死んだはずの人物が復活する意味と、その後の世界の混乱が描かれます。
- 団体間の対立: 新真理会、矢じり、ソド、政府の間で権力闘争が激化し、物語は複雑に展開します。
- 新キャスト: 若手演技派キム・ソンチョルが新真理会の初代議長役を演じるなど、多くの新キャストが登場します.
新真理教の議長 チョン・ジンス(ユ・アイン)
物語は「新真理教」という新興宗教を軸に進んでいきます。その議長、すなわち教祖が「チョン・ジンス」で、演じるのがユ・アインです。
チョン・ジンス(ユ・アイン)の独特のしゃべり方と、何を考えているのか分からない表情が不気味さを醸し出し、観ているものを恐怖に陥れます。
視聴者は恐怖を感じますが、ドラマの中の聴衆はチョン・ジンスの言葉ひとつひとつに魅了され、洗脳されていきます。
シーズン1の最後では、教祖そのものが怪物に襲われ、ある意味で「最期」を迎えるのですが、ここからシーズン2へとなだれ込みます。
さて、シーズン2では冒頭からチョン・ジンスが登場するのですが、ここで聴衆は気づきます。「ユ・アインがいない!」と。ユ・アインはシーズン2では降板になり、代わりに白羽の矢が立ったのがキム・ソンチョルです。
チョン・ジンス役を務めていたユ・アインが薬物使用疑惑で逮捕されたことで降板。シーズン2からはキム・ソンチョルが代役として起用され、別の「チョン・ジンス像」を見せることとなりました。
代役を見事にこなしたキム・ソンチョル
「地獄が呼んでいる」のヨン監督は、主演交代について「非常に難しい決断だった」と語っています。シーズン1で好演したユ・アインが印象的な演技をしていたため、新しい俳優であるキム・ソンチョルにそれを真似させることは望まなかったそうです。
キム・ソンチョルも原作を基本にし、自身の演技で自然に観客に伝えようとしていると述べています。
俳優交代はすでに周知の事実となっていましたが、彼の登場シーンでは徐々に顔を見せるなどの手法を採用しました。
監督は、キム・ソンチョルのポテンシャルが高く、そのため新しい役を演じることが成功に結びつくか心配していました。しかし、彼自身は原作のキャラクターをどう表現するかに注力しており、ミュージカルでの経験が多いため、監督が抱いていた懸念は彼にはなかったようです。
ユ・アインは裁判中
ユ・アインの薬物疑惑について、時系列てきに今分かっていることだけまとめておきます。
俳優のユ・アインは、以下の理由で法律違反の疑いで起訴されました。
- プロポフォール(睡眠麻酔剤)の常習的な投薬
- 他人名義での睡眠薬の違法処方と買収
- 大麻の喫煙および教唆
- 証拠隠滅の教唆
起訴と判決
- 2023年10月、在宅起訴されました。
- 2024年9月、第1審で懲役1年と罰金200万ウォン(約21万7,000円)の判決を受け、法廷で拘束されました。
ユ・アイン側の主張
- ユ・アイン側は、医療法を悪意的に違反したわけではなく、身体的・精神的に苦しい状況で睡眠麻酔剤に依存したと主張しています。
- すでに精神医学科で治療を受けており、睡眠障害を健康な方法で解決しようと努力していたと述べています。
- また、実質的に睡眠麻酔剤の依存性から脱却しており、実刑判決は不当であると主張しています。
次の公判
- 次の控訴審は、2024年11月19日の午前11時30分に行われる予定です。
「六龍が飛ぶ」ですっかりユ・アインのファンになった私ですが、今回の薬物容疑には非常に驚きました。まさかとは思いましたが、逮捕、拘留されたと聞き、悲しみに暮れています。一日も早く映画・ドラマの世界に戻って来られるよう、がんばっていただきたいと思います。