【海のはじまり】(10)夏は水希の手紙をまだ読んでいなかった!驚きの声多数

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前回、夏と弥生が別れて「かわいそうだけど、仕方がない」と思った人は多かった(と思う)。悲しい回だったが、それでも弥生が未来の自分のために、一歩踏み出した決断はみんな心の中で拍手をしたはず。

だが今回、思いもかけずというか、やっぱりというか、夏の不器用さが前面に出てきてしまった回だった。何よりも「夏はまだ水希の手紙を読んでいない」のが衝撃だった。

この記事では、夏の性格、夏の決断について解説していきたい。あなたにもぜひ一緒に考えてもらいたい。(私一人だと心細いので)

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目次

海を一人で育てようとする夏

夏が海の父親になろうと決心したのは良いのだが、「とにかく二人で暮らす」ことにこだわっている。なぜあんなに二人の生活にこだわるのだろうか。

まわりはいくらでも「助ける」意思を示している。海の祖父は、それでなくても海がいなくなってしまうことを考えると、今から寂しくてたまらない。海が小学校にいる間ですら、家の中が静かでたまらないくらいだ。

夏の親も(特に母親)は、いつでも手伝うわよ、いつでも預かるわよ、頼ってね、と意思表示をしている。

弥生も、別れてしまったが、海とは友達でいるし、何かあったらいつでも電話してね、と海と良好な関係を築いているし、今後も変わらないだろう。

津野君も、夏には複雑な感情を抱いているが、海のことは心配でならない。夏が「弥生と別れた、海と二人で暮らす」と連絡しれきたとき、「子育てなめていませんか」的な鋭いLINEを送っている。

みんな、「海と夏が二人で暮らす」ことは無理だろうと思っているし、すぐにギブアップすることは目に見えている。その危険性を分からない(といか、分かろうとしない)のは夏だけだ。

なぜ、夏はあんなにも意固地になって「でも、僕がしっかりしないと」と考えてしまうのだろう。視聴者である私たちは、先行きが不透明どころか、お先真っ暗なのでやきもきするばかりだ。

夏は上司の藤井(中島歩)に相談する

夏は、職場の上司、藤井(中島歩)に海のことを相談する。海が自分の娘であること、その海と二人で暮らすことなど。

藤井は結婚・子育ての大先輩でもあるので、夏が二人で暮らすことを聞き、驚く。

自分の妻がケガで入院したとき、娘を食べさせて寝かせるのになんでこんなに大変なんだって子育ては「覚悟や努力」でできるものではない、ということも。

さらに、転職を考えていることを夏が伝えると、「おいちょっと待て。慣れない仕事で、慣れない子育て。うまくいくはずないだろ。親がストレス抱えると、子供には二次災害だぞ。今よりもいい収入もらえる保証、あるのか?」と心配する。

「自覚とか、責任とか、そんなんで子ども育たないよ」

「分かっています」

夏は藤井の話を聞きながらも、「自分が海を育てたい」という意思は固かったようだ。

夏は海に決めさせる

海と暮らすには、どうしたらよいのか。夏は一人で考え始めた。

確かに先輩の言うとおり、転職したら給料が低くなるリスクはある。夏はスマホで「子育てにかかる費用」を調べ始めた(遅すぎる)。

そこで、夏は海にちゃんと話して、海の意見も聞こうとした。

「一緒に住みたいなら、今の夏アパートに二人で住んで、転校する」か、

「転校したくないなら、夏がちゃんと暮らせると準備ができるまで、今までと同じようにおじいちゃん、おばあちゃんと暮らす」

どっちを選ぶ?と夏は海に聞いた。

いくら海ちゃんが大人びていると言っても、なかなか難しい選択だ。将来的にどうとか、経済的な安定とか、いろいろなことは海にわかるはずがないからだ。

海ちゃんも気の毒だなと心から思う。

さらに、後の場面では「月岡」にするか「南雲」のままでいるか、どっちがいいかを海に聞いていた。

海は「月岡」にすると言いだして夏を少しほっとさせたが、海の心境はいかばかりだったろうと思うと、心が痛む。自分の名字を変えてもいいと思う子供なんて一人もいないだろうと思うからだ。

もちろん、子供のことを親が子どもに相談せずに勝手に決めていいというわけではない。だが、決めさせられる子供も辛いなと思う。小学校1年生は、まだ半分赤ちゃんのような部分もあるし、言葉すら通じないことも往々にしてある。

正解がないっていうことは、ある意味辛いことなのだね。

夏は水希の手紙をまだ読んでいなかった

水希は、夏と弥生にそれぞれ手紙を書いていた。二人ともすぐには読まなかったが、弥生は前回読んで、水希の言葉で自分の人生を選ぶ選択をしたのだった。

海が夏のアパートへ来たとき、水希の手紙を見つけた。ママの字だからだ。

海「読んでいい?」

夏「オレもまだ読んでないから、今度一緒に読もう」

海「なんで読まないの?」

夏「海ちゃんとの生活は、1人でがんばりたいから。それまで、水希の言葉には頼らない」

なーるほど。結局、夏も水希も同じなんだ。いや、ちょっと違うかな。

水希も、海を産んで1人で育てることにこだわった。誰の力も借りたくなかった。だが、最終的には津野に頼り、家族に頼った。

水希の場合、産まないと言いながらも、土壇場でやっぱり産むことにした。そんな自分のわがままから、人に迷惑をかけたくないという気持ちに変わっていったのだ。

夏も、水希と同じように1人でがんばろうとしている。だが、夏の場合は水希とはちょっと違う。降ってわいたような突然の「子育て」を、1人でやり抜こうとしている。

降ってわいたような現実だからこそ、あまりにも無知なのだ。人から「大変だよ」「一人では無理」と言われながら、「分かっています」と返事をし、それでも一人でやりきろうとしている。

何よりも、手紙はすぐさま読んだものと思っていたのだが、まだ開封すらしていないとは。

もうこの世にはいない水希からの手紙。何が書いてあるんだろうと、普通なら真っ先に読むと思うのだが…。

無念のうちに亡くなった水希の言葉すら、頼りにしたくない夏。プライドなのか?自分だってできる、それを見せてやりたいというプライドなのか?

今後の展開

次の回は、がんばる夏がどんどん空回りする展開になっていくだろう。

がんばればがんばるほど、考えれば考えるほど、仕事、子育て、転校、生活など、どれもうまくいかないだろう。生活とはそういうものだ。

予告では、どうやら海がいなくなり、夏が探しまわるようだ。そして、津野からも辛辣な言葉を投げつけられる。その時に、夏はようやく「一人では無理だ」と実感するのではないだろうか。

最後には、夏と海が暮らしながらも、両方の祖父母、弥生、津野に助けてもらうことになるだろう。血のつながりはなくとも、戸籍がどうとか関係なく、夏と海はまわりからの温かい支えでなんとか暮らしていくだろう。

弥生も、海の良き相談相手になるだろうし、津野もいつも夏に辛く当たりながらも、海のことを共に考える仲間になるだろう。

これまで、自分の意志がなく、誰かの言うことに流されて生きてきた夏。海のことで初めて「自分の意志」で動こうとするが、人に頼っていいんだと、生まれて初めて知ることになるだろう。

そんな展開が予想されるし、そうなってほしいなと心から思っている。

さあ、次の回を楽しみに待っていよう。

余談ですが…ヤフコメには注意

この記事を書くにあたって、「みんなどういうことが気になっているんだろう」と調べてみた。すると、時間をかけなくてもすぐに最新回の話題が、Yahoo!の記事に上がっているし、Yahoo!知恵袋にも質問している人がいる。

コメントや知恵袋を見ていくと、何やら人のコメントに対してさらにコメントを返し、炎上していたりする。怖いことだ。

例えば:

・「夏の字が下手すぎる」:なんでこんなに字が下手なのか。というコメントに対して、「字のことなんて目に入なかった、そんなことに注目する人がいるとは」と批判する人。そのコメントに対して「あなたとは感性が合わないのでこれ以上話しても無理」と返す人。

・「朱音の言葉(私たちから海を奪うようなものなんだから)があまりにもひどい」というコメントに対して、「年代によって取り方が違うんだから仕方がない」「いや、年代とか関係ない」「環境や経験によって取り方が違う」「どのキャストに寄り添うかによって違う」など、意見が様々。極めつけは、二人の子育てを経験している母親のコメントに対して「マウントとりに来てる」というコメント。

コメントに批判的なコメントを返すと、ろくなことにならないですね。私なんか、読んでいて笑っちゃうこともるけれど、まじめに読んでいる人は、コメントのやり取りを見て気分が悪くなる人がいるかもしれない。

私はネットでコメントすることはしないし、というか、ここでブログを書くのに精いっぱいでコメントする時間がないし、する気にもならない。

ただ、私の意見ではありあすが、ドラマや映画っていうのはどんなふうに見てもいいんじゃないかと思う。あーだよね、こーだよね、と思いながら観るのが楽しいんであって、人がどう考えても「ふーん」と受け止めればいいんじゃないかと思う。

そのほうが、きっと楽だしね。

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