井上尚弥は2024年9月3日、２度目の４団体防衛に成功した。対戦相手はTJ・ドヘニー。７回16秒TKO勝ち。観戦していて、ドヘニーが気の毒なほどチャンピオンが強すぎた。
ドヘニーは昨日の計量から今日まで、なんと一日で11キロも増量している。ウェルター級並みの体重である。だが、そんなことは井上には全く関係なかった。
解説：元WBC世界スーパーフライ級王者 川島 郭志（かわしまひろし）
解説：世界3階級制覇王者 長谷川 穂積（はせがわほづみ）
実況： 赤平大
6回に何が起きたのか
解説者も実況も、6回に何が起きたのか分からなかった。井上のどのパンチがドヘニーをあそこまで痛めたのか、何回観ても分からない。
確かなのは、6回終了直前に、すでにドヘニーは腰をいためていたということだ。
「ちょ、ちょっと待ってくれ」と言うようなジェスチャーのドヘニー。6回終了間際である。井上はもちろん無傷。ノーダメージである。ドヘニーは腰が痛かったのだろう、確かに腰をやられると、どうしようもない。
第7ラウンド
— ユルイ (@yurui460) September 3, 2024
井上選手がラッシュをかけ始めるがドヘニー選手が腰を痛めてギブアップ
TKO勝ちにはなるがアレレという感じ
まあ勝って防衛して良かったけど何かね…😅#井上尚弥 #井上尚弥vsドヘニー pic.twitter.com/SHlLSngRlk
下の写真は6回終了直前。明らかに痛そうなのがお分かりいただけるだろうか。顔が痛みでゆがんでいる。
7回始まってすぐに「もう無理」とドヘニー側から
7回PKOと正式発表だが、実際は6回終了にに勝負が決まっていたと言ってもいいだろう。
TKOが宣言された直後から、ドヘニーは立つことすらできなかった。それどころか、まともに座っているのも辛そうである。
井上のパンチが背中まで貫通したのか？
解説者は「何があったのかは分からないが、井上選手のパンチ力の破壊力がすさまじいことはこれで分かる」と言っていた。
「井上選手のパンチが背中まで貫通するということがあるのでしょうか？」と実況アナウンサー。
「それがあるかどうか…ただ、ダメージはあったでしょう」
ドヘニー側のスタッフが心配そうに話しかけている。
左にいるのは、ドヘニーの息子さんだと思われる。お父さんを心配しているのだろう。
腰と同時に、右足も痛めているようだ。右足を引きずりながら、何人ものスタッフに抱えられてリングを降りていった。なんと痛々しいことだろう。こんなボクシングの勝敗は初めてみた。
足を引きずりながら抱えられてリングを去るドヘニー
ドヘニーからコメントがあるだろうから、何が彼に起きたのか、正確なことはこれからわかるだろう。
観ている側からすると、6回が終わり、これから後半戦で、井上の本格的な攻撃が見られるとワクワクしていたところで試合が終了してしまった。
中途半端な終わり方だったので、もっと見たかったし、ドヘニーをKOする場面を見たかったのが正直なところ。だが、井上のパンチ力がすごいことはよくわかった（相手がかわいそうだと思ったのは初めてかもしれない。）
今年12月に、国内で井上選手の試合が行われる。そして、来年はいよいよラスベガスに進出だ。
楽しみでならない。
とりあえず、最速でお伝えしました。