ブラックペアン2の第3話では、大物俳優が4人も登場しました。(梅沢富美男、立川談春、正司花江、石坂浩二)
中でも石坂浩二は「白い巨塔」での東教授のイメージが強く、白い巨塔ファンは歓喜しました。この記事では、ブラックペアン2で石坂浩二が扮した医師会会長、さらに白い巨塔での石坂浩二はどんな役だったのでしょうか。
桜宮市の医師会会長
天城は世良を伴って、桜宮市の医師会会長を訪れます。
医師会会長(真行寺龍太郎)を演じたのが、石坂浩二です。
公開手術をするので、ぜひ金持ちの患者を紹介してほしいと天城が持ちかけ、札束の入った封筒を「手数料です」と渡します。
天城にとっては、しょせん人は金で動くものだ、との考えから、今回も金を渡せば容易に金持ちを紹介してくれるだろうという、彼特有の考えです。
隣では、世良が「またか、でもここで金を渡す?」と、半ばあきれ、半ば驚きの目を天城に向けています。
「いいですよ、紹介しましょう」という答えが当然返ってくるものだと信じて疑わなかった天城ですが、会長からの返事は意外なものでした。
「君は、私のような立場の人間がみんな、金で動くと思っているのかね?無礼千万、なめられたもんだ!」
そういって、封筒をテーブルの上に投げつけるように置き、天城の願いを断ったのです。
この時の、天城の顔。「あちゃー」という表情をしていますね。
実は権力側につこうとしていた医師会会長
真行寺は「清廉潔白」な人間なのかと思いきや、後の場面で、維新大学の菅井教授(段田安則)と高階教授、そして今回「悪役」として登場した水野製鉄の経営者(梅沢富美男)と悪い相談をするために会食しているのです。
結局は、日本医師会の会長の座を狙う維新大の菅井教授と、自分たちも何らかの役にあずかろうという、3人の悪だくみです。
残念ながら、真行寺は清廉潔白な人間ではありませんでした。「結局は金だよ」という天城の考えは、間違ってはいなかったのですね。
「白い巨塔」で石坂浩二はどんな役だった?
さて、ブラックペアン2に出演した石坂浩二を見た視聴者は、ドラマ「白い巨塔」を思い出した人も多かったようです。
白い巨塔は、大学病院における権力闘争、そして医療過誤のドラマですが、石坂浩二は第一外科の東(あずま)教授として出演しました。
東教授は最終的に権力闘争に負けたのですが、それを機に医学の初心に戻り、裁判で決定的な証言をする側に回ります。
権力闘争に負けた時に言われた「甘いお方ですな」というシーンは、忘れられません。あの時の東教授の落胆した顔、石坂浩二の真骨頂でした。
白い巨塔を覚えている人は、「石坂浩二はどうしたっていい人」のイメージをずっと持っています。
ブラックペアン2での石坂浩二のネットでの反応は?
今回、ブラックペアン2では石坂浩二は「権力にすり寄る側」の人間でしたが、石坂浩二の大物感はさすがでした。
ネットでの反応は…
・石坂浩二さん、唐沢寿明の白い巨塔のときからそんなに変わってないのすごい
・東教授・・・今度は医師会側に
・石坂浩二って何故かフルネームで言いたくなる
・石坂浩二さんって印象が全く変わらないねお若い
・石坂さんと梅沢さんの共演もレアだよね
・木曜日のBS11でありがとうやってますよ。
70年の石坂さんみれます
というわけで、石坂浩二が出た瞬間、やはり大物感が漂っている様子でしたね。天城が小さい存在に見えたのは確かです。あの場面では石坂浩二の圧勝でした。
白い巨塔の放映から21年経っても、まだまだスケールの大きな俳優として活躍されている石坂浩二さん。これからも俳優としてのご活躍を期待しています。