東京都知事選でネットやメディアに再三登場している石丸伸二が、テレビ番組で発言した内容で炎上しています。何を言ったのか、何が問題なのか、ネットの意見はどういうものが多いのか、掘り下げて検証します。
サンデージャポンでの石丸伸二の発言とは?
安芸高田市長だった石丸伸二氏(41歳)は、市長を辞任し、東京都知事選に立候補しましたが、次点で落選しました。市長のころから石丸伸二の発言は物議をかもしていました。
石丸伸二は7月14日にTBSの「サンデージャポン」(日曜9時54分放送)に生出演しました。
この日のゲストには大沢あかね、peco、鈴木紗理奈らが出演しています。
ちなみに、大沢は14歳の長女、8歳の長男、5歳の次女という3人の子どもの母親です。
pecoは5歳の子どものシングルマザーです。
鈴木紗理奈は13歳の長男がいます。
大沢から、「子育てしやすい日本を作るにはどうすればいいと思いますか?」という質問が石丸氏に投げかけられました。
石丸氏は「お三方を前にして大変心苦しいんですが」と前置きしつつ、「ママタレという存在を無くす!」と答えました。
彼の説明によると、「日本社会では母親に対する責任が非常に大きい。その上で仕事もこなすのは無理がある。メディアがママタレを表に出すことで、『お母さんが母親業をしなければならない』という意識が国民に植え付けられ、これが社会の変化を妨げている」と述べました。
石丸氏は「お母さんの役割をもっと柔軟に変えていかないと、社会全体も変われない」とも。
「刺さると思ってこの言葉を使いました」と、最後に説明しました。
「ママタレという存在を消す」で大炎上
番組では、子育てしやすい日本にするためにはどうすればいいか?という問いだったのですが、その問いに真正面から答えずに、
「ママタレという存在を消す」
という表現をしたことで、「意味がないのでは?」「答えになってない」
と、彼の発言を批判したり、疑問を投げかけたりする発言を多く目にしました。一部、ネットから拾ってきた発言やコメントを引用します。
・サンジャポでは質問に対して、相手に届いた説明ができてなかった。 説明が下手ですね。 注目を集める短いフレーズは上手いが、相手がいて質問に答えるのは苦手みたいですね。
・またコイツか
・見てないけど、じゃ、どうしたらいいって言ってた?
・具体的に、どう変えていけば良いと考えているんだろう
・ママタレたちの攻撃が始まる・・・!
・ミキティの前でもみて言ってほしいw たぶん大喧嘩になる
・また石丸〜でもコメント数いちいち伸びるね
ネットの意見やコメントでは、石丸氏の発言に対して、「じゃ、どうすれば?」という質問への答えになってないというものが多く見受けられました。
石丸氏の発言はこういった「すり替え」が多いので、「またか」といい加減うんざりしている人が多いのかもしれません。「質問には逆質問で返す」のような状況も、ニュース番組のインタビューで何回も見られました。
飛び火した「ママタレ」への批判
今回の質問は、何回も書いたように「子育てをしやすい日本にするためにはどうしたらいいか」というものでした。
それに対しての石丸氏の答えは「ママタレという存在を消す」というものだったのですが、この「ママタレ消えろ」とも言える発言が、炎上を別の炎上へ向ける大きな一歩となってしまったのです。
どういうことか?ネットでの発言を拾ってみます。
・ママタレ「やめろ」
・内容の是非はともかくぶった切ったな。
・なんでパパタレがいないんだろうね
・まぁママタレはもういらないよね実際
・あまりこの方のこと知らないけど、これには同意
・確かにママタレの 頑張ってます。綺麗にしてます。アピールはウザい。それを当たり前だと思ってプレッシャーになる人いると思うし。
・まぁね
キラキラ ママに憧れて
でも理想と現実に悩む人は多そう
・つるの剛士とかは違うの?
・石丸のコメントに生まれて初めて共感できたよ。
サンキュー
まだまだありますが、きりがないのでこのへんにしておきます。
石丸発言の真意は「ママタレなんていらない」ということではなかったはずなんですが、なぜかネットの声は別の方向へ流れていきやすいですね。
今回の件で、一般市民は「ママタレ」に対して心の中であまり良くない印象を持っている人が多いのが分かりました。
確かに、「ママやってます」「でも、仕事もしてます」「両立は大変です」とテレビでサラっと言ってのけるママさんタレントが増えています。
そういう人たちが「子育てって大変」と言うのをテレビで観て、イラっとする女性が多いのはわかる気がします。なにしろ、同じように仕事をしていても、タレントさんは稼ぐ額が違うのは誰でもわかることです。
そんな彼女たちを見て、「ママタレいらないっていうのは同意します」と、石丸発言とは別の意味で同意する女性が多いのでしょうね。
石丸氏はわざと「刺さる言葉」を使う
今回は「ママタレという存在を消す」という表現を石丸氏はしていますが、もう確信犯に近いです。というのは、こういう「人が言わない」表現、ネットメディアやユーチューバーがとりあげやすい表現というのを、彼は市長のころから得意としています。
わかりやすい表現、たとえば市長のころに「恥を知れ!」発言をして、その部分だけが面白おかしく切り取られてYouTubeで取り上げられたのは有名な話です。
得にユーチューバーは、みんなが見てくれれば見てくれるほど再生回数が伸びて、広告料が入ってきます。ですので、炎上系のネタは大好きなんですよね。おそらく、石丸伸二が何か言うたびに「よっしゃ、また儲かるぞ」とせっせとYouTube動画をアップするはずです。
石丸伸二は、SNSやメディアの「発言の切り取り」をうまく利用して、自分の名前を売るのに成功したと言っても過言ではないでしょう。
私たちも、一部切り取られた発言だけをうのみにせず、知識を持たねばいけませんね。
石丸発言:まとめ
・石丸氏の「ママタレという存在を消す」発言は、質問に対する答えにはなっていませんでした。
・彼は、わざと注目されるようにこのような表現をしました。
・彼の「ママタレ」発言を、別の方向でネット民が「ママタレなんていらない」と、ママタレを攻撃しています。
・石丸発言は、わざと切り取られるような表現をして、注目を集めることに成功しています。そろそろ私たちも彼の手法に気づくときがきたとも言えるでしょう。
・私たちは、誰かの発言に一喜一憂したり、批判したり、迎合したりするのではなく、発言の趣旨をくみ取り、誰かが言っていることに後乗りするのではなく、自分の意見を大切にしていかなければなりませんね。
石丸伸二氏の選挙ポスター制作費用未払事件については、下記の記事をお読みください。