Netflixのオーディション番組「timeleszプロジェクト」、略して「タイプロ」は思いもかけず大ヒットとなった。
かくいう私もタイプロにハマり、それ以来今でもtimeleszに注目するようになった一人である。
オーディションで選ばれた5人のメンバーのうち、篠塚大輝が人気である。この記事では、なぜ篠塚がそれほど人気なのかを考察する。
タイプロの新メンバーそれぞれの評価

私の話で恐縮だが、私は今でこそ偉そうにこんな記事を書いているが、少し前まではtimeleszについて知識はほとんど無かった。
Sexy Zone(セクシーゾーン)がtimeleszに解明したことも知らなかったし、さらにそれ以前のメンバー脱退などももちろん知らなかった。
私よりも芸能にたけている娘に聞いても「セクゾがタイムレスになったんだっけ?ああ、確かそんなことが」程度なので、一般人の認識なんてその程度だ。
それがたまたまNetflixでおすすめに上がってきた「タイプロ」を何気に観てからは、一気にタイプロに没入する自分がいた。
フィクションよりノンフィクションのほうが好きなこともあるが、生のオーディションほど面白いものはない。生身の人間が自分を披露し、それを採用する側、落とされる側、双方の立場を客観的に見ることはめったにない。
さて、1万人を優に超す参加者から選ばれたのは5人。
二人はジャニーズジュニアから在籍し、現在は俳優として活躍している寺西拓人と原嘉孝。

あとの3人は、もと焼肉店店員の橋本将生、元塗装業の猪俣周杜、そして現役大学生の篠塚大輝だ。
寺西と原は小学生のころからジュニアに在籍し、歌も踊りもプロである。なので安心して観ていられるし、すでに元timeleszのメンバーと一緒にグループをけん引する実力がある。
橋本は元焼肉店の店員という肩書だが、VOYZ BOYというグループで活動していた経歴があり、歌も踊りも実証済みだ。何よりも挫折経験が半端ないので、心が折れるようなことはないし、度胸がある。

元塗装業の猪俣は、実は父親が塗装の会社を経営しており、自身は塗装の経験はなく事務所で経理を手伝っていたという「なんちゃって元塗装業」であることがメンバー発表後に判明するという異例の事態に。
そんな驚きの発表も猪俣ならではのひょうひょうとした性格でみんなの笑いを誘う。猪俣は生来のセンスの持ち主で、自分の独特な雰囲気をすでに醸し出している。どこかスルリと抜けていく部分があり、憎めない性格だ。

松島、橋本と3人でロサンゼルスに修行に歌とダンスの修行に行ったときも、素人でありながら厳しいレッスンを苦しみながらもひょいっとこなしていたことに感銘を受けた。歌唱に関しても声に幅があり、のびやかだと先生から絶賛されていた。
新メンバーで一番下の篠塚

篠塚大輝は新メンバーの中で一番年下。選出されたときは一橋大学の4年生だったが、結局留年して卒業できなかった。今後timeleszとしての活動が忙しくなる中、本当に卒業できるのかは未知数だ。
篠塚は歌も踊りも決して「うまい」とは言えない。特にダンスは下手で、タイプロでも振りは誰よりも覚えられなかった。
ダンスはセンスもあるので、初めての振り付けを10分で覚えられる人も、1時間やっても覚えられない人もいる。篠塚は後者のタイプで、タイプロでも悔し泣きをしていた。
そんな篠塚はなぜ人気があるのか。
ルックスがよい
アイドルはルックスが大事なので、彼のルックスはもちろん選考基準に当てはまっている。ちょっとへそ曲がりで負けず嫌いな性格も顔に出ている。
ただ単に「かっこいい」「かわいい」「きれい」だけでない、何かもうひとつの彼の奥深い魅力がルックスとして備わっている。それをファンは無意識に感じているし、菊池昌磨たちも彼の謎めいたルックスに惹かれたのだろう。
負けず嫌いである

どの職業にも言えることだが、「負けず嫌い」は絶対必要条件だ。ライバルに打ち勝つ必要があるし、自分の席はすぐに他の人間に奪われる。
席を奪われて自分の居場所が無くなったらもう終わりだ。席が有り余っている業界は、みんなが行きたくない業界だ。
篠塚は悔しさを表に出す。表情にすぐに出るから分かりやすい。タイプロでも最終場面で「自分がここに残れる自信がない」と部屋の隅で泣いていて、「そんな悲しいこと言うなよ」と菊池に言われていた。
そんな篠塚を見ていると、こちらも「お前、もっとがんばれよ」と応援したくなるのも確かだ。
世間を知らない

橋本も猪俣も「社会人」であり、多かれ少なかれ「社会で働くことの大変さ」が身に染みている。
二人と比較すると、篠塚は正真正銘の現役大学生。大学も「一橋大学」で、難関国立校である。おそらく幼少期から教育熱心な親の元、「教育」という環境がメインの生活だったことだろう。
篠塚について詳しいことは知らないが、バイト三昧で合格できるほど一橋大学は甘くはない。高校と塾でほぼすべての時間を費やしたことだろう。
いわば「ボンボン」であることは間違いない。タイプロでも、母親から送ってきてくれた洋服を着ていたし、高校も男子校だったのでファッションには無頓着。
一橋大学もほぼ男子校のようなものなので、いまだに母親が選んだ洋服を着ていることに恥ずかしさを感じることもない。(これが慶応あたりになると男子もファッションセンスを磨くのに忙しく、母親が買ってきた服など袖を通すことはないだろう)
社会経験もなく、閉じられ、守られた大学生活からいきなり芸能界に飛び込む。これまでの生活とはさようならだ。友達と気軽に会えなくなるし、飲み会にも行けない。失うものが多くなって、初めてこれまでいかに自分が甘く幸せな世界で生きていたかを痛感する。
そしてそんなことをtimelesz-REAL-で篠塚はつぶやいていた。(新生timeleszが誕生してから1年間の軌跡を追ったドキュメンタリーで、現在まだ配信は途中)
環境の変化に追いついていけない篠塚が手に取るようにわかるからこそ、「大丈夫か?」と心配する声も多い。
そんな部分を隠さないのも篠塚の魅力のひとつだ。
50代の男性も篠塚にどハマり
Ⅹで52歳の男性が篠塚にどハマりしているという投稿があり、「自分もです」というコメントで盛り上がっている。
もともと50代の男性はアイドル(しかも30ぐらい年下)に興味を持たない人種だが、家庭や職場でタイプロの話で盛り上がっているのを知り、自分も話題に追いつかないとという思いで見始めたら止まらなくなったという。その気持ちはわかる。
そしてついに、その男性も篠塚にどっぷりハマてしまったそうだ。ど素人篠塚の成長ぶりを見届けたいという、親戚のおじさんのような感覚だという。
さらに、篠塚の「裏表のない」性格も気に入ったようだ。
50代男性と言えば会社では経験豊かな人材。人を見る目はあるはずだ。今時篠塚のような「やる気だけはあります!」という若者は喉から手が出るほど欲しいだろう。
入社してすぐに辞める新入社員も珍しくないこの時代。篠塚には心からのエールを送りたくなる。
私は個人的に原を応援しているが、他の4人の新メンバーも非常に魅力的があり、個性にあふれていると感じている。このような5人を最終的に選んだ菊池、松島、佐藤にも敬意を表したい。
