渡邊渚さんは、事件の後に「PTSD」を発症しました。
PTSDを発症するとは、どのような事を言うのでしょうか?
この記事では、渡邊渚さんのPTSDとその症状と原因について解説します。
そもそもPTSDって?
渡邊渚さんが発症しているPTSDって、そもそも何でしょうか?
PTSDっていうのは、すごくショッキングなことが起こった後で、ふとしたきっかけでその時のことがフラッシュバックして発症してしまうのよ。
発症って、具体的にどういうこと?
たとえば、自分がすべて悪いと思い込んだり、ちょっとした物音におびえたり、何かを見た瞬間に震えが止まらなかったり、イラついたり、いろいろみたいよ。
それっていつ治るの?
人によっては、一生治らないらしい…(怖)
「雨の日」になるとフラッシュバックで息ができない
それでは、ご本人の渡邊渚さんに登場していただきましょう。
PTSDの要因となったあの夜の事は、私にとって一生消えない傷となりました。
いったい何があったの?誰に何されたん?
それは言えませんが、ある方のお宅に一人で伺って、ひどいことをされました。真っ暗な井戸の中に落とされたみたいで、身体が言うことを聞かず、何が起こっているのかもわからない状態でした。
そもそも、なんで一人で行ったん?それもあかんよ。
私もそれは思います。あの時の私に言ってやりたい。「絶対に行くな」と。そして、雨の日になるとあの時のことがフラッシュバックして、心臓がバクバクして息ができなくなりました。
「食べ物」を見るだけでもダメ
その日以来、渡邊渚さんは肉・魚・野菜が食べられなくなりました。それらを見ると、あの日の夜に食べたものを思い出し、嘔吐してしまったそうです。
渡邊渚さんは、一日にブドウを10粒くらいしか食べられなくなったのです。
体重も1か月で5キロも落ちてしまいました。
その日の夜、ブドウは食卓に並んでいなかったのね。
その日の夜、どうやら果物は出されなかったようで、渡邊渚さんはブドウや、クランベリーの粒などを少しずつ食べられるようになりました。
フラッシュバックはいつでも起きる
渡邊渚さんは、入院中は毎日あの夜のことが思い出されて、フラッシュバックに悩むようになります。
そして、いっそ死んだほうがマシと思い、一度だけ自傷行為をしました(エッセイに記述)。
その後、精神病棟に入院し、壮絶な療養生活を送るようになります。
この部分の記述前に、編集部が次のように注意書きを記しています。
心が弱っている方、フラッシュバックなどの心配がある方はご注意ください。次のパートまで読み飛ばしていただいても、本書の趣旨が分からなくなるということはございません。
「透明を満たす」編集部注意書きより
精神病棟へ移された
そこでは、コード類、ボールペンなど、自分を傷つける道具になるようなものはすべて没収されました。
渡邊渚さんは、フラッシュバックが次々と起きて眠れない中、もう人生を終わりにしたいと思い、いろいろ試しましたが、幸いなことに体がうまく動かず、何もできませんでした。一本だけあったボールペンを握りしめて号泣していたところを、看護師さんが発見したのでした。
テレビももちろん禁止です。テレビを見ると、自分の仕事や、自分を傷つけた人間たちを見ることになるからです。
精神病棟へ移って、初めて渡邊渚さんはPTSDの症状であると知らされました。
渡邊渚という女性は超まじめ!
その真面目さが、彼女を奮い立たせ、「PTSDになっても自分の発言は止められない」と、おそらくフジテレビの人間たちに発信しているのだと感じます。
なお、本の中ではPTSDの治療法についても詳しく書いてありますので、最初は興味本位でもいいので、ぜひお読みいただければと思います。