ドラマ【3000万】坂本役は木原勝利:アンガーマネジメントが面白すぎ

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2024年10月スタート、NHK土曜ドラマ「3000万」。平凡な一家がある日大金を手にしてしまい、警察に返しそこなったことで取り返しのつかない事態になっていく。

小さなウソがどんどん膨らみ、二度と元には戻ることができない。誰が自分とは全く関係のないことだと言えるだろうか。

さて、そんなヒューマンサスペンスドラマには悪役がもちろん登場する。この記事では、「なぜか憎めない悪役」坂本と、坂本を演じる木原勝利について解説する。

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目次

今の日本を実況中継?

「3000万」はドラマである。フィクションである。だが、フィクションと思えないところが恐ろしい。

テレビのニュースでは、毎日のように「振り込め詐欺」「緊縛(きんばく)強盗」の案件が報道されている。最近は、「振り込め詐欺」で金を取りに行ったときに警察が待ち伏せしていて捕まるパターンが多いので、最初から「強盗」に入るケースが多くなっている。

捕まるリスクがあるからいきなり強盗って、なんでそんなに単純になれるんだろう?って思う。でも、3000万を見ていると、リアルなのかフィクションなのか分からなくなってくる。

ニュースで「実行犯の男」を見ると、まだ若くて、まるで長田を見ているようで気の毒でもある。

強盗詐欺の指示役:坂本とは

3000万を奪ってにげたソラを追っているのが、長田と蒲池(本名は赤松ということがわかった)。

3人の上司、というか指示役が坂本。ちなみに、坂本の上には大津っていうおやじが存在する。大津の上にも、まだ誰かがいそうな気配だ。

とにかく坂本は、強盗に入って奪った3000万を持ち逃げしたソラを何とか見つけ出して、金を奪い返さなければならない。それを大津に差し出さないと、自分に入ってくるはずのマージンもゼロになる。

「ソラを見つけ出して連れてこい」と蒲池と長田に命令し、さらに蒲池をボコボコに殴る。坂本はかなり暴力的な人間であることが分かる。

こちらは、蒲池をトイレでボコボコにした後の坂本。おかっぱ頭は長田。蒲池は便器にかぶさって動けなくなっているので、写真には写っていません。哀れな蒲池。

ちなみに、蒲池はこういう人。坂本に会う前にゲームセンターで「あと3回で取れる」とのんきに遊んでいる。これが蒲池。かなり残念な地元のチンピラ。

怒りを抑えきれない坂本の性格

坂本は、キレやすい。すぐに人をボコボコにしたくなるし、モノに当たる。なかなかソラを捕まえられない坂本に対し、上司の大津は降格を言い渡す。

上司(大津)からは責められるわ、部下の蒲池と長田はソラも金も見つけられずに役に立たない。板ばさみで苦しむ坂本は、怒りにまかせて車の中で暴れる。計器が壊れるぐらいの勢いだ。

驚く長田に「アンガーマネジメントだよ」と言う。

長田は「そうなんすか?」

いやいや、アンガーマネジメントとは、そのような怒りを抑えるための方法だから、ちょっと違う。

坂本、アンガーマネジメントのカウンセリングを受ける

坂本は自分の部屋で、パソコンの向こうの女性と話をしている。女性は坂本の仕事ぶりをかなり責めている。

女の声「あなたに統率力がないってことなんじゃないですか?そうやって失敗をいつも人のせいにしてますけど」

坂本「俺はただ、きちんと仕事がしたいし、下にもそうしてほしいだけです。」

女の声「だから、それができていないから失態続きなんですよね?もっとやり方を考えないと。仕事で一番大事なのはきちんとした信頼関係を築くこと。あなた きっと 誰からも…」

坂本は女の話を最後まで聞かずに、怒りのあまり席を立った。坂本は、自分の高ぶった感情を抑えるために顔を洗った。洗いながらも、大津に降格を告げられたときのことを思い出した。

「金のまとめ役は、もういい」と言われた、あのときの屈辱が頭から離れなかった。くっそー!

パソコンに戻った坂本は、思い切りこぶしをガンガンとキーボードにたたきつけた。キーボードのキーが壊れて四方八方にはじけ飛んでいる。

筆者の意見

坂本さん、キーボードはパソコンの中古部品コーナーで100円ぐらいで売ってますから、こういう時のために5台くらい買っておいたほうがいいですよ

女は画面の向こうから坂本を哀れな目でじっと見ている。

坂本「ああ! ハアハア… ああ!お前ら、俺が捕まえてぶっ殺してやるからな!クソッ!どいつもこいつもなめたマネしやがって。結局、俺が全責任取ってるじゃねえか!俺が!俺だけが!現場まで降りてこっちにはリスクしかないんだぞ!いつもクッチャクッチャ汚えきたね顔して飯食ってるだけのクソが!俺の苦労をもっと考えろ!もっと感謝しろ〜!」

坂本、すんごい悪態をついているが、大丈夫だろうか。果たしてこの女性は…?と思ったら、女性が拍手をし始めた。

「は〜い!お疲れさまでした〜。最初の頃より断然よくなってます。一度、場を離れたのもすっごくよかったですよ。だからあとはもう一回、基本に戻って6秒数える。怒りにとらわれ過ぎてはいけません。感情のまま周囲にまき散らしていたら身を滅ぼしかねない。どうか、怒りを手放してください」

「では今日のカウンセリングは終了します」

坂本「ありがとうございました」

坂本はアンガーマネジメントのカウンセリングを受けていたのだった。

筆者の意見

不気味なカウンセラーですねー、逆に怖かったです

坂本を演じるのは木原勝利さん

この「面白怖い」坂本を演じているのは、俳優の木原勝利(きはらまさとし)さん。

1981年 6月19日​生まれ。現在(2024年)43歳。
出身: 京都

大学から演劇を始め、卒業後も関西圏で演劇を続ける。

芝居から始め、緻密な演技力には定評がある。現在は映像のほうに力を入れつつある。

22年10月 長編映画初主演となる「わかりません」(監督:片山享)

主演した短編映画「寓」(監督:小野川浩幸・石原理衣)が22年10月に開催されたスペインのシッチェス映画祭短編部門にてグランプリを受賞した。

23年は主演した石原監督の最新作「大阪カジノ」が公開される。

2023年には映画「東京遭難」(監督:加藤綾佳)で主演を務めた。

そしてついにNHKドラマ「3000万」でキーパーソンに抜擢される。NHKは演技力のない俳優は絶対にとらないから、木原勝利も今後NHKに引っ張りだことなるだろう。これから、木原を見る機会がどんどん増えていくと思うが、なんだか「私たちの坂本」が世に知られるのがもったいない気もする。

私は、「大阪カジノ」がU-NEXTで配信されているのを知ったので、すぐに見ようと思う!

「大阪カジノ」はこんな映画

裏社会やバイオレンス映画を得意とする石原貴洋監督が初めて挑んだ感動の実話。逆境を情熱と涙で乗り越えていく男の姿をリアルに綴ったサクセスストーリーだ。


【ストーリー】

優秀な営業マンだった杉村は、倒産寸前だった父親のパチンコ店を引き継ぐ。資金繰りに苦しみながらも、「俺はカジノ王になる」と豪語する杉村にあきれながらも愛情を注ぐ妻・優子と、右腕的存在の垣内のおかげで、やがてパチンコ店は大会社へと成長していく。

主人公の杉村が、木村勝利さんです。

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