ドラマ【3000万】最終回 あらすじ:計画は成功する?祐子とソラの選択は

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ソラの提案で、強盗組織を壊滅させようと計画する坂本、長田、祐子。組織のトップの女も特定できた。いよいよ明日は決行の日。

だが、坂本は末次に売られて警察に捕まる。計画はどうなる?組織から解放される日が来るのだろうか?いよいよ本日が最終回。果たしてどうなる?

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目次

プロローグ

蒲池は湖でソラの頭を押さえつけ、「金返せこの野郎!」と怒鳴りつけていた。その蒲池の頭を、祐子はフライパンで思いっきり殴りつけた。

蒲池は怒りに震え、祐子の胸ぐらをつかみ、そのまま引き上げる。祐子、絶体絶命!

祐子はそこで目が覚めた。夢だったのだ。

坂本が捕まった

その時、スマホが鳴った。ソラからだった。

「坂本が捕まった。長田が電話したら警察が出た。長田が借りた車を坂本が使っていたから、長田も焦ってる。やるなら今日しかない。10時までに、駐車場に来て」

電話を切ると、祐子の目にボイスレコーダーが停まった。義光が「出会って2年目についにこの曲が!夜明けホープ」と歌っているのが録音されていた。

祐子は、ボイスレコーダーをしげしげと見て、ある事を思いついた。

蒲池は池に沈んでいった

坂本が捕まったことを聞いた義光は、「もう警察に全部話そう」と祐子を説得する。

祐子は、「まだ話してないことがある」と、義光に打ち明けた。

ソラが病院から抜け出したとき、蒲池に追いかけられたこと。蒲池をフライパンで殴ったら、池に沈んでしまったこと。正当防衛だったが、それを証明することはできない。一度は自首しようと思ったが、純一のそばにいてやりたいと思った。

今日、計画が成功すれば、ずっと純一のそばにいられる。

だから、行ってくる。

祐子は計画を実行するため、一人で部屋を出ていった。「遅くなったら、カレー食べてて。」

祐子の突然の告白に、言葉も出ずに呆然と立ちすくむ義光だった。

祐子は車で駐車場へ向かった。ソラと長田が待っていた。

佐々木家のゴミ袋から

奥島は、佐々木家のゴミ袋から何か手がかりになるものはないかと探っていた。

その時、2片の紙切れを見つけた。「さらう」と書いてある。

奥島は、さらに紙切れを集め始めた。これが手がかりになると、確信した。

計画実行

ソラは、長田と祐子に計画の内容を話した。3人は黒幕と思われる穂波悦子(清水美砂)のマンションの前に車を停めた。

3人は車を降りた。業者の恰好をしている。

マンションの玄関でチャイムを押していると、管理人が不審そうにやって来た。

何の用かと聞かれた長田は「消防の点検で」と答える。管理人は「この前終わったんじゃないの?総和さんでしょ?あの、いがぐり頭の横井君は今日はいないの?」と問いかける。

答えに詰まった長田の代わりに、祐子が「横井は今日はお休みです」ととっさにウソをついた。

エレベーターを降り、悦子の自宅に到着すると、玄関が開いた。犬を抱いた悦子が名刺をもらえるかと言ったが、祐子が「今日は切らしてて」と答える。

何かおかしいと思った悦子はドアを閉めようとした。そのとき、3人は無理矢理部屋へ押し入り、悦子の手と足を縛った。

「お金なら香典袋にあるから」という悦子に対し、ソラは「おばさん、あんたビデオ通話苦手だよね。あたし、あんたに殺されかけたんだから」と言う。

悦子は黙っていた。ソラは金を探し始めた。

脅迫状

奥島は、佐々木家のゴミから見つけた紙切れをつなぎ合わせ、ついに脅迫状に行きついた。

奥島は紙を見せて、義光に問いただした。これまでも、こういうことがあったのか?と。

そのとき、純一がただならぬ様子の二人に気づいて近寄ってきた。「なんのこと?脅されてるって、何?お母さんはどこ行ったの?」

金が見つからない

マンションでは、長田とソラが狂ったように金を探していた。金はなかなか見つからない。

祐子は、つながれている悦子のそばへ行った。

「どうしてこんなことを始めたんですか?何がきっかけで?」

「私もあなたと同じよ。しょせんは、使われているだけ。いくら払えば助けてくれる?」

「勝手に話を勧めないで。私はお金はいらない。ただ、家族を守りたいだけ」

そういって、覚悟を決めたかのように、祐子は帽子とマスクを取った。

「キッチンの引き出しを開けて」と、悦子がしゃべり始める。

キッチンの引き出しには、ハサミが入っていた。「そのハサミでこれを切って。そのまま出ていってくれたら、あなたのことやあなたの家族のことも、もう追わない」

「あなた、家族を守ろうなんて、ウソでしょ。まっとうな人間ならこんな真似をしない。警察に行って守ってもらうから。あなた、罪を償うつもりなんて、ないでしょ」

図星だった。本当ならば、奥島さんにすべてを打ち明けて、警察に守ってもらえばよいのだ。祐子は、かけ子のこと、湖に沈んだ蒲池のことから逃げようとしていただけなのだ。

祐子は思いつめたように、悦子に聞いた。

「どうやったら、あなたみたいになれますか?」

坂本の取り調べ

坂本は口を割らなかった。そんな野崎は、「あなた、アンガーマネジメントの講座を受けても、トップに逆らって結局は警察に売られた」と坂本に語り掛ける。

坂本は怒りをぶつけた。「こんな大きな組織に守られてるあんたには、組織のトップが誰かわかんねえ俺の気持ちなんか、分かるはずねえんだよ!」

野崎は落ち着いて言う。「何言ってるの?組織なんてそんなもんでしょ。あなたが怒りをぶつけている間は、結局組織に負けることになる」

隠し部屋の金庫

ソラに呼ばれた祐子は、悦子の見張りを長田に頼んで、2階へ急いだ。

2階には隠し部屋があり、様々な書類と共に、大きな金庫があった。

ソラは悦子に金庫のカギの番号を聞き出した。金庫が、開いた。

現金の山だ。祐子は、金庫からファイルを取り出し、自分のデータがないかどうか調べ始めた。そして、免許証のコピーを見つけだした。

祐子の目的は自分のデータを消去すること。それだけだった。「急ごう!」ソラが声をかけた。

野崎と奥島

坂本がついに、首謀者穂波悦子の居場所を白状した。焦る野崎は、相棒の弘中が止めるのも聞かずに、悦子のマンションへ行って任意で引っ張るつもりだった。

その時、奥島から電話があり、佐々木家が犯人に脅迫されていたことを伝えた。すでに退職している奥島に警察の情報を伝えるわけにはいかない。だが、犯人を捕まえるにはもう時間がなかった。野崎は覚悟を決めた。

末次登場

現金を3000万だけカバンに入れたソラ。「私はこれだけでいい。持ち主のところに返さなきゃ終わらないんだ」

急いで出ようとすると、長田の様子がおかしかった。女(悦子)はトイレに行ったと言うが、ドアが開いて部屋に入ってきたのは、笑いながら入ってきた悦子と、かけ子のリーダー末次だった。

長田はまんまと悦子の口車に乗せられ、ソラを裏切ったのだった。気が付けば、ソラと祐子はつながれて身動きのできない状態になっていた。

ソラが末次に消されそうになった。次は自分の番だ。

祐子は、音声を悦子に聞かせた。悦子が闇バイトに手を出したきっかけを語っている音声だ。この音声データはすでに夫に送ってある。私たちを逃がしてくれたら、そして家族とソラに今後手を出さないでいてくれたら、音声データは闇に葬る。

祐子の取引だった。

祐子とソラは、縛られたまま隠し部屋に放り込まれた。祐子は、さっき持ってきたハサミがあるのを思い出していた。

長田は、悦子から祐子の旦那のところへ行って、音声データを消してこいと命令された。末次は長田に「逃げたり失敗したりしたら、坂本の二の舞になるからね」と脅した。

ライター持ってる?

ハサミでなんとか紐を切って、祐子とソラは自由になった。だが、相手は末次、悦子、長田の3人。こちらは女二人。しかもハサミしかない。

その時、ふと上を見た祐子。「ねえ、ライター持ってる?」

火災報知器から警報が響き渡った。「火事です、火事です」とのアナウンスも流れている。

あわてて消火器を噴射する末次。と同時に、玄関では管理人が「穂波さん、穂波さん、大丈夫ですか?」と駆け付けた。

隠し部屋から出て部屋に隠れていたソラと祐子は、火を消すのに夢中になっている末次を隠し部屋に押し込み、ベッドで逃げられないようにした。

管理人を追い返すのに必死の悦子。アラームとアナウンスが止んだので、管理人は帰っていった。

ソラと祐子は、そのすきに避難梯子で逃げ出していた。

大丈夫

義光は部屋で祐子を待っていた。スマホが鳴った。祐子からだった。

「大丈夫?」「うん、大丈夫。純一は?」

「部屋で寝てる。代わろうか?」「大丈夫」

「祐子、祐子のせいじゃないからな。今度こそさ、一緒にやり直そう…あ、違うか。こういう慰めが意味ないんだよな」

「意味なくないよ。ありがとう」

「とりあえず、気を付けて帰って」

「うん。ちょっと寄るところあるから遅くなるかも」

祐子は電話を切った。

「行こうか」祐子はソラに言った。

長田、捕まる

悦子のマンションへ戻った長田は、車の中で待つように末次に言われた。末次と悦子が長田の車に向かうと、中に長田がいない。

長田は奥島に取り押さえられていた。「ボス!ボス!助けてください!」「ボス?どっちだ?」

それを見た末次と悦子は何食わぬ顔をして逃げようとしたが、駆け付けた野崎に見つかる。

末次は悦子を突き飛ばして、一人逃げる。野崎は悦子を捕まえる。長田も奥島を振り切って逃げだした。

弘中は末次を追いかける。

3000万を返しに

ソラは、自分が強盗に入った家に、3000万を返しに行った。札束をポストに入れようとモタモタしていると、家から老人が出てきた。

ソラに気づくと、怒ってゴルフクラブを振り回した。「あの時のやつらか?」

ソラは「すいません!」と言って、大急ぎで祐子の運転でその場を逃げ出した。車から、3000万の入ったバッグを放りだして。

エンドレス

一人捕まった悦子は、野崎に言った。

「本当に私ひとりが悪者なのかしら?悪いことを考える人はうじゃうじゃいる。氷山の一角よ。エンドレスよ」

「それはこちらも同じです。追いかけ続けるだけですから。あなたの思っている以上にしつこい刑事もいるんですよ。まずはご自分の心配をなさったらどうですか?」

長田も末次も、なんとか逃げようとしていた。上着を脱いで逃げる長田は、警察が至るところにいることを知る。

末次も、ただひたすら歩き続けるしかなかった。

奥島は、車を走らせていた。退職しても刑事は刑事だ。

ムカつく

車を運転しながら、3000万の誘惑に勝てなかったことを祐子は後悔しながら話していた。

いつもイライラして、縮こまって生活していた。3000万の誘惑には勝てなかった。そのせいで、純一にもウソをつき、ウソをつかせた。普通の家庭の会話もできなくなっていた。

「自業自得だけどさ、なんか、ムカつくよね」ソラが言った。

「うん、ムカつく」

二人は、池に沈んだ蒲池(赤松)のことを考えていた。このまま二人が黙っていたとしたら、誰にも知られずに済む。どうするか。

自首

ソラは一人で町の交番を訪ねていた。いきなり現れたソラは、警官に「交番って、不用心だよね」と言う。

あっけにとられる警察官。

「自首って、ここで合ってますか?」

電子ピアノ・グランドピアノ

義光は、電子ピアノでショパンの「別れの曲」のメロディを片手で鳴らしていた。

純一が「何してんの?」と問いかける。

「ごめんな純一。そりゃあ、グランドピアノ、触れないよな」

「これからどうなる?なんとかなる?この間お母さんが言ってたから」

義光が笑いながら答えた。「なんとかなるっていうか、なんとかするんだよな、祐子は」

「え?お母さん、帰ってくるんだよね」

「待ってよう、二人で。大丈夫、絶対なんとかなる!」

Uターン

祐子は赤信号で止まっていた。考えていた。信号が青になっても考えていた。

信号が赤になり、また青に変わったとき、祐子は「はあ…」とため息をついた。

祐子は車をUターンさせた。

佐々木家のその後

ここまでがドラマの最後の場面です。ここからは考察ですが、一人で罪をかぶろうと交番へ自首したソラ。祐子は自宅へ戻ろうとしましたが、やはりこのままではいけないと気づきます。自宅へ向かう車をUターンさせ、向かった先は警察署でしょう。

祐子がどのような罪になったかは分かりませんが、直接的にはソラが蒲池を殴り、そのまま蒲池は湖に沈んでいきました。ですが、祐子も蒲池を助けることはしなかった。同罪でしょう。

蒲池は浮かび上がってきませんでした。祐子は有罪となるでしょう。しかも、かけ子もやっています。

結果的に、祐子が家に帰るのを待ち続ける純一と義光。果たしてそれはいつになるのでしょうか。

やりきれない気持ちですが、正義・ウソ・犯罪など、様々なことを考え合わせれば、祐子が自首することが「正しい選択」だと思います。

余韻を残したまま終わったドラマ「3000万」。この終わり方は憎いなと思ってしまいます。

私としては、まだ蒲池の死体が上がってきていないので、もしかしたらどこかで生きているのでは?と希望的観測を抱いてしまいます。

それもまた楽し、です。

このドラマは、一貫して「人を殺さない」ドラマです。ですので、最後まで「蒲池がどこかで生きている」説を匂わせているのではないでしょうか。

絶望と希望の最終章でした。

このドラマのことはずっと忘れないでしょう。一人ひとりのちょっとしたミスが、これほど大きな事件へと発展する。

長田と末次は逃げおおせたのでしょうか。だとしても、奥島さんがどこまでも追い続けることでしょう。逃げ続けるのは辛いことです。いっそのこと、捕まって罪を償ったほうが、気持ちよく世の中に出てこられるというものです。

逃げ続ける人生は、死ぬよりも辛いかもしれません。長田と末次のためにも、捕まることを願います。

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