ドラマ【3000万】詐欺強盗集団の大津が自供!俳優は栗原英雄・劇団四季出身!

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NHK土曜ドラマ「3000万」は、まるでノンフィクションのようだ。私たちが毎日ニュースで目にする「詐欺・強盗事件」とどうしても重なって見えてしまう。

これほど現実とフィクションの区別がつかないドラマになるとは、ドラマの制作時誰も予想していなかっただろう。

ドラマをリアルに見せてくれる大いなる立役者は「詐欺・強盗」集団の面々である。そのボス的な立ち位置にある「大津」が捕まった。これで一件落着となるだろうか?

この記事では、大津の逮捕と、演者の「栗原英雄」さんについて解説する。

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謎の男だった大津

強盗犯の一味である、一番下っ端の長田と蒲池。この二人の指示役が坂本、さらに坂本の指示役が大津である。

一番下っ端の強盗役・長田と蒲池(蒲池の本名は赤松)

その上の指示役・坂本(本名は望月)

坂本の上の指示役・大津

上に行くにしたがって、顔にすごみが出てくる。もっとも、坂本はすぐにカッとなりやすく、それが欠点でなかなか上に行けない。

坂本が回収した金を渡すのは、大津だ。大津はいつもふてぶてしく、坂本をなじり、しくじると降格させる。大津もただ者ではないオーラを漂わせているので、彼がトップなのかと思っていたが、全然違った。

大津は逮捕され、自供したのだが、ただの「運び屋」だということが分かった。まだまだ上がいるらしい。実際のニュースでも、逮捕されるのは「うけ子」「かけ子」と呼ばれる下っ端だけで、いくらでも替えが効くので、トップは捕まらないようになっている。

誰もトップの顔を知らないのは、ドラマでも実際でも同じだ。

大津は運び屋だった

奥島刑事に逮捕された大津。取り調べでは横柄にかまえ、「弁護士を呼べ」と悠長に言っていたが、実は弁護士の電話番号はつながらず、しかも弁護士事務所にも登録されていなかったことが分かった。

自分も結局はただの「使い捨てのコマ」だったことがようやく分かった大津。

呆然とする大津に、野崎刑事は言う。「あなたは悪い人じゃない。私たち警察は、絶対にあなたを守ります」

大津の本当の名前は塚田晴彦。「馬コラーゲンサプリ」なる怪しげな健康食品をネットで売っている、ただのおじさんだ。女関係で脅され、ネットショップでも赤字を出し、しかたなく犯罪に手を染めてしまったというわけだ。

大津は気の毒なおっさんで、ただの「運び屋」だった。

ところで、「警察は絶対にあなたを守ります」という、相手をホロっとさせる言葉は、野崎が奥島とバディを組んで学んだ手法だ。「北風」ではなく「太陽」にならなければダメだ、彼女はそう学んだのである。

このとき、奥島は退職しており、野崎が「太陽」になったと言うわけだ。

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人は誰でも自白したがっている

大津は、落ちたあとはどんどんしゃべり続けた。「しゃべり始めたら止まりませんでしたね」と、野崎の相棒の刑事が語っていた。

人は、誰しも自分のことをしゃべりたがっているものだ。たとえ犯人であろうとも、黙ってはいられない。

ニュースで聞いたことだが、「未解決事件」が世の中にはたくさんある。もう事件から何年、何十年と経っているのに、いまだに警察は「何か情報があったらお知らせください」と言っている。今更なんの情報もないのでは?と素人の私なんぞは思うのだが、それは間違いだそうだ。

犯人というのは、何十年たっても、ポロっと自分のことを、どこかのバーなどでしゃべってしまうことがあるらしい。気が緩んだというのもあるだろうが、死ぬ前にしゃべっておきたい、そういう心理もあるのだそうだ。

だから、事件から何十年も経ってから犯人が見つかることはある。

大津も、元はただのネットショップの店長なのだから、根っから悪いやつではない。こんな自分に誰がした、という自責の念から、人に話を聞いてもらいたい、助けてもらいたいという心境だったのだろう。

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大津役は俳優の栗原英雄さん

私は不勉強なもので、大津が出てきたときに「この人誰だろう?」と思った。俳優さんを知らなかったのだ。

しかし、調べてみて驚いた。劇団四季に25年間も在籍していた、一流の俳優さんだったのだ。中学生のころから演劇の世界を目指し、最初は研究生から入った劇団四季。ミュージカル「ライオンキング」にも出演している。

2009年、役者としてより成長したいとの思いから、25年間所属していた劇団四季を退団した。

退団後は舞台や映画を中心に活動を続け、2016年に大河ドラマ『真田丸』(真田信尹 役)でテレビドラマ初出演を果たしている。

やはり、仕事は舞台やミュージカルが多いようだ。このたびNHKが大津役として栗原さんを抜擢したのは、まさに適役だと判断したからだろう。

大物感が漂いながら、悪に染まり切れていない「人の良さ」が漂っている。悪役、善人役は多くいるが、「悪そうで、実は悪くない」人はなかなか演じ切れるものではない。

今回の悪役は、大津をはじめ、長田、蒲池、坂本といった「悪役」は全員、本当は「善人」だったのだ。それが何かの間違いで犯罪を犯してしまう。思えば佐々木家も同じだ。普通のどこにでもいる家族が、ほんの少しのミスから犯罪に加担してしまう。

気を付けなければ。

栗原英雄さんの出る番組を、もっと観たいと思う。あの「大物感」漂うオーラがあるので、それなりの役になってしまうと思うが、(悪い役でも良い役でも、トップのほう)、私たちを「栗原ワールド」に連れていってくれることを願ってやまない。

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